風俗店に入店する女の子は、面接に合格したあと講習を受け、お客さん相手に仕事をはじめることになるケースが多いです。昔であれば、男性が講習員を担当するのが当たり前でしたが、今は女性が講習員を担当するお店が増加しています。
この記事では風俗店の女性講習員について、どんな職種なのか詳細を知ることができます。自分にできそうな仕事かどうか判断する材料などとして、役立ててくださいね。
目次
- 1. 風俗業界における女性講習員の主な仕事内容とは?
- 2. 女性講習員を必要としている風俗の業種
- 3. 風俗業界の女性講習員になるメリット・デメリット
- 4. 風俗業界の女性講習員に向いている人
風俗業界における女性講習員の主な仕事内容とは?
お店に社員などとして所属する女性講習員は、やることが多いです。お店によって仕事内容に違いはありますが、主にやることになる可能性が高い業務は以下のとおりです。
仕事に必要な知識・技術を風俗嬢に身につけさせる
たとえば、以下について女性講習員は教えます。
- 接客の流れ
- プレイのテクニック
- 礼儀作法
- 宣伝・営業
- 禁止行為
- トラブル対応・自衛手段
中でも技術的なことに関していえば、お店によっては入店時以外に定期的な講習を行っています。そうしてお店のサービスレベルの向上、売上アップを図っているのです。
なお、社員やアルバイトなどの形でお店に所属、常勤になっている人以外だと、技術面での指導のみなど、業務委託・単発での形で仕事をし、稼いでいる人もいます。
風俗嬢の心の健康をケアする
風俗嬢は、自分が風俗で働いていることをまわりに隠している人が多いです。ほとんどの場合、それは身バレ防止のためです。風俗での仕事をオープンにしていないということは、仕事の話をする相手が同じお店の人くらいしかいないことを意味しています。
風俗の仕事をするなかでの困り事・悩み事を一人で抱え、ストレスでメンタルが病んでしまう女の子は少なくありません。なので、お店に在籍する女の子に寄り添い、話し相手になるのも女性講習員の重要な仕事のひとつです。
事務作業
伝票の処理、お店のホームページやブログ、求人広告の編集・更新作業、メールマガジンの作成送信作業、女の子のシフト管理といった業務が、事務作業に含まれます。必要なスキルについては、事前の研修などを用意しているお店もあります。
女性講習員を必要としている風俗の業種
口頭・マニュアルで簡単に説明した程度では女の子を実戦投入できないお店で、女性講習員が活躍しているケースが多いです。ここでは、具体的にどの業種のお店がそうなのかをまとめています。
ソープランド
湯船や椅子、マットを使い、多彩なプレイがソープランドでは行われています。名前の付いた技術、たとえば泡踊りや潜望鏡、壺洗いなどあるのですが、数十種類はあります。
なので、1日教えたくらいでは十分なテクニックを身につけたといえるレベルになれず、入浴しに来る男性相手に通用するようになるまで、3日ほど指導することになるケースが多いです。
そのほか、土下座・膝つきでという、ソープランドにおける伝統的な礼儀作法について指導することもあります。
ヘルス
ヘルスでは、素股やパイズリなどのペッティングをして射精させます。彼氏や旦那さんなどが相手ではしないようなこともするので、できない女の子には教えます。また、マットヘルスでは、ソープランドのようなマットを使ったテクニックを身につけさせなければいけません。
SM
鞭や縄、ロウソク、手錠といった道具の使用、言葉責め、放置プレイなど、風俗業界の中でも特殊な業種として位置づけられているSMクラブ。道具の使い方やプレイの内容など、入ってくる女の子に教えなければいけないことが多く、S女王なのかM女なのかによって、指導することには違いがあります。
風俗エステ
風俗エステはハンドテクニックなどによる抜き行為だけでなく、マッサージによる癒し・快感の要素が入ってくる業種です。風俗エステの中でも、マッサージによるお客さんの満足度を高めたいお店では、時間をかけて女の子に実技指導を行います。
風俗業界の女性講習員になるメリット・デメリット
どんな仕事にもよい面もあれば悪い面もあります。ここでは、女性講習員のメリットを6個、デメリットを4個ご紹介。ひとつひとつチェックしていきましょう。
メリット①:収入が安定しやすい
女性講習員の求人情報を見てみると、1日に8時間、1週間に5日間の勤務で、ひと月あたり30~40万円の収入になるお店が多いのが見て取れます。待遇・福利厚生として交通費全額支給となっているところも少なくありません。そのほか、日給保証を用意しているところも。
メリット②:風俗嬢引退後の進路候補になる
老化など見た目的な問題、健康上の問題、結婚など、風俗嬢を引退する理由はさまざま。その後、何かをして収入を得なければいけないとなったとき、風俗業界での女性講習員の仕事は選択肢のひとつです。風俗業の接客経験がある女性を募集しているお店は多くあります。
現役を引退するときに、お店のほうから講習員として残ってくれないかと声がかかるケースもあります。
メリット③:風俗嬢として接客することによるリスクがない
風俗嬢として接客した場合、性病や暴力行為などのリスクがあります。しかし、女性講習員の場合は裏方の仕事に徹するため、それがありません。店頭での受付などお客さんと接する業務は男性スタッフが行う分業体制をとっているところもあります。
メリット④:身バレの心配が少ない
アリバイ会社は風俗嬢の身バレ対策のひとつとしてありますが、これを女性講習員にまで対象範囲を広げているお店があります。在籍会社があれば、会社員として仕事をしているといえるので、風俗店の女性講習員をしていることは、お店のホームページなどで大々的に顔出しするなどしない限り、周囲に知られません。
メリット⑤:風俗嬢として以外の経験や資格が活かせる
たとえば、エステサロン・アロマの実務経験や認定資格、さらにはパソコンやカメラのスキルなどをあげることができます。持っている経験や資格、能力によっては、採用にあたって優遇してくれるお店も少なくありません。
メリット⑥:やりがいがある
自分が講習員として指導した女の子がしっかり稼げるようになるなど、やりがいを感じる瞬間が女性講習員の仕事にはあります。アルバイトからの社員登用や、昇給があるお店に頑張りがいを感じる人もいます。
デメリット①:人気の風俗嬢だった人には物足りない収入かも
月に100万円以上稼ぐことができていたような人だと、月給にして30~40万円程度で求人が出ていることが多い女性講習員の仕事は、魅力が薄いかもしれません。また、1名講習あたりいくらの歩合制のお店もありますが、それほど頻繁に1軒のお店からオファーがあるわけではないので、風俗嬢としてよりは効率よく稼げるわけではないのは否めないです。
デメリット②:講習の成果が出ないことがある
教えたことを教えたとおりに実践できない女の子や、教えたことにしたがわず我流を貫こうとする女の子がいます。禁止行為をする女の子も出てくるかもしれません。そうしてお店の売上に貢献できない、逆に損害を生んでしまう女の子が出てこないようにするのは、女性講習員としての仕事のたいへんなところです。
デメリット③:経験不問ではないことが多い
ソープランドやファッションヘルスで1年以上勤務した人や、アロマ・エステサロンでの実務経験がある人、講習員としての経験がある人といった具合に、応募資格に記載されていることが多いです。まったく風俗業界のことを知らない、経験のない状態での採用は難しいでしょう。
ただ、それ以外の職歴・学歴については不問のお店が多いので、これに関してはメリットといえます。
デメリット④:年齢制限がある
応募資格で年齢の上限は35歳や40歳くらいまでとしているところが多いです。反対に、下限は25歳や28歳といった年齢に設定されているところが多いのが見て取れます。なお、年齢の上限については、豊富な女性講習員としてのキャリアがあれば不問にしているところもあります。
風俗嬢として働いていく中で、アラサー・アラフォーの人はたとえば人妻・熟女店が稼げる場として候補になりますが、女性講習員の選択肢があることを知った際には、キャストと講習員のどっちが自分に合っているか考えてみるといいかもしれません
風俗業界の女性講習員に向いている人
風俗業の実務経験があることや年齢など、応募資格はクリアしていても、それでお店に採用されたあと成功するかどうかはまた別の話。以下の人物像にあてはまると、活躍できる可能性が高いでしょう。
コミュニケーション能力が高い人
接客時のプレイや礼儀作法の指導、接客中以外の写メブログの更新や営業のコツについての指導、シフトの調整連絡、メンタル面のケアなど、何をするにしても女の子と対面やメール、LINEなどでやりとりすることになります。
これまで面倒見がいいとか、社交性があるとか、コミュニケーション能力について何かしら褒められた経験がある人であればとくに、女性講習員として重宝される存在になれる可能性に関して、自信を持っていいでしょう。
常にお客さん目線を忘れない人
女の子目線での指導は、お客さんの満足度が下がる原因になる可能性があります。男性講習員は同性であるお客さん心理がわかるので、女の子にとってやりやすいではなく、どうすれば顧客満足度の向上、売上に繋がるのかという視点で、正しく指導しやすいです。
ですが、その中で女の子に求められることは、女の子からすると抵抗感や嫌悪感があるなど、負担が大きかったりするもの。しかも、男性スタッフは実際にお客さん相手にはプレイしません。なので、「こっちの身にもなってほしい」などと、キャストと男性スタッフ間の対立構造が生まれがちです。
同じことを指導されるとしても、実際に経験や実績がある同性の人にいわれると、すんなりと受け入れやすいものです。このあたりのことをしっかりわかって女の子を指導・管理できる人は、女性講習員として上手くいきやすいでしょう。
まとめ
風俗嬢やソープに入る女の子に対し、必要な知識や技術を伝える女性講習員。入店時だけでなく定期的な講習をするところもあれば、社員やアルバイトスタッフとして、女の子のメンタルケアや事務作業などまでこなすケースもあります。
これから風俗店の女性講習員として仕事をするのであれば、「自分が風俗嬢として働いているときに、こんな女性講習員の人がいてくれたらよかったのになぁ……」という人物像をめざしてみるのもよいかもしれませんね。